東京での展示がもうすぐ終わり、金沢での展示がもうすぐ始まります。
展示する作品は出来上がっていて、ずっとずっと描き続けたのでちょっと息抜きをしたいなと思いながらも展覧会直前なのでなんだかそわそわしています。
先日は久々に能を観に行きました。能の項羽と三井寺もすばらしかったのですが、今回は渡邊容之助さんの舞囃子にやられました。舞囃子は面も装束も付けず、演目のクライマックスだけを舞う、装飾的な要素を削り落とした能の略式演奏のひとつです。
渡邊さんはご高齢で足が悪いらしく、舞いも見方によればたどたどしいのですがなにか心に響くものがあり、気づいたら涙がぽろぽろと。鼻水もずるずるで慌しく隣の席の方すみませんでした。 ひさびさにいいものを見させていただきました。
写真は話の流れと全然関係ない最近撮った空。東京など太平洋側にいるときよりも、金沢にいると空の存在を強く感じます。雲が近いのかな。